森とつながる いばら樹

〜森のよみがえり きらめ樹 茨城〜

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荒れてしまった日本のは、わたしたちからのケアを待っている

きらめ樹 茨城:ケアを待つ森

身近にあるけど遠い!?

 

現在、世の中に目を向けると、様々な問題といわれる事が数えられます。

皆さんも思い浮かべてみてください…。

 

環境、政治、医療など、その中で今回はに関わることをお伝えします。

 

林公園、林浴、ガールブームもあり、一見緑が豊富に見受けられます。

しかし、私有林は入る機会がありません。

 

は身近ですが、の手入れをしたことがある人は滅多にいません。

 

きらめ樹茨城:荒れ果てる森

 

森は私たちにとって大切な資源であり、身近であったはず、でもなんとなく現代では遠い存在になってきています。

 

昔は、「株を買うなら木を植えろ!」といわれてバンバン植林されてきました。

木材の輸入をしていなかった頃は木が高く売れ、林業という職業は稼げる仕事でした。

 

しかし、輸入材が安く使われるようになると日本の森の木は高くて売れなくなり、植林地は荒れ果てる一方です。

 

そこで、今回その荒れた森に、私達の小さな力で関わっていくという方法とであいました。それが【きらめ樹間伐】です。

 

 

なぜ間伐が必要なの?

日本には、2500万haの森林が広がります。

そのうち手入れの行き届いていない人工林(要間伐林)は、1400万haと言われています。間伐とは、密集してしまった人工林を間引きしてやること。日本の山林は今や所有者もはっきりしていない土地が多く、人工林の全体像は必ずしも明らかになっていないようです。

 

ヒノキやスギの要間伐林では、木が伸び伸びと育つ隙間がなく、地面に光も届かないため、草や低い木がほとんど生えていません。すると動物や鳥の食べ物やすみかになることができません。

枝は張れず、根も張れずしっかり大地に踏ん張れないために森が土をつかむ力も弱まり、台風や大雨のたびに倒壊してしまいます。

痩せほった森

 

山の土壌も流出していきます。大雨の日に山道を走ると、濁流が流れています。周囲の人工林から道に流れ込んで来たものです。山の荒廃は現実となっているのです。豊かな土壌を失うと、森の再生にはさらに長い年月が必要となることでしょう。

 

きらめ樹(皮むき間伐)は、細い木から皮むきをします。それは、山主さんの利益を考慮してのこと、そして、太く立派な木を未来へと手渡すためです。

 

一本一本の直径を測って、皮むきする木を選んで、皮むきしたその1年後、暗かった人工林は変化を始めます。間伐された木は葉を落とし、林床に光が入ります。

残す木の選別

 

今まで土の中で眠っていた種が、土色の地面に芽をだし、緑が萌えあがります。芽吹いた草木は根を張って、大地の土をつかみ、水を貯め、多くの生き物達の食べ物や住処となっていきます。

針葉樹だけの森に光を入れることで、さまざまな植物の根が共存して、森が本来の自然循環を取り戻そうとするのです。

5年後、地面は草木に豊かに覆われ、木の実を実らせます。水や土を保つ力に加え、生き物を養う森の力を発揮しはじめます。

 

森を守ることは、水を守ること。そして恵みを未来に手渡すこと。今なら日本中に美しい渓流が戻り、私たちは森からつながる恵みを全身で味わうことができます。未来に手渡す一歩を、私たちは自分から始めることができます。

 

きらめ樹は、木々にとっても新たなチャンスを秘めています。

 

水分が抜けて軽くなった丸太は、重機を使わず、軽トラサイズでできる「森仕事」を可能にします。小さな木工所「きらめ樹工房」で、最後まで使い切る工夫をした「きらめ樹材」を、街の人たちが適正な価格で購入することで立派なフェアトレードになります。

 

しかも、きらめ樹フローリング材は、強度も香りも強い「天然乾燥材」。

ヒノキの場合、25年程度で木屑になってしまう合板と異なり、伐り出してから200年も強度が増し続ける優れもの!私たちの気づきが、森の再生につながっているのです。きらめ樹工房は、日本の木を最後まで使い切ることを目指しています。

オシャレな洗面台

 

森の問題点をシェアし、皮むきイベントを開催するのがNPO法人森の蘇りや各地のチームの役割。天然乾燥させた木を、伐採、製材、加工し街に届けるまでが、各地のきらめ樹工房の仕事となります。

 

植林地の荒廃している土地の間伐は、金銭的な負担が大きくなるため難しいのです。

私達はきらめ樹を行うことで、森の再生に取り組んでいます。

きらめ樹は木の皮を剥いて立ち枯れさせることによって、木が乾燥して軽くなるので、女性や、子供でも運び出すことができます。

森に入って木や土に触れることで、思う存分、自然を体験できるのです。

 

今、現代の子供たちは、外で遊ぶ機会が少なくなっています。

 

しかし、一緒にきらめ樹をすると、普段ゲームを離さない子供がゲームをしない。

自分で想像したり、アイディアを出し合って、遊びながらきらめ樹を手伝ってくれます。

子供も自然に触れる

 

子供のイキイキとした姿は貴重な体験なんだと、改めて気づくお母さんが多いのです。お母さん自身も子供と一緒に汗を流したり、共同作業をするので絆も深まります。

そうした活動によって、間伐された土地は陽の光が入るので、土の中で眠っていた種が芽を出して、土地の緑が戻ります。

その土地は水を貯めて、豊かな土になり、生き物を養う森の力が蘇っていくのです。

 

その活動には一人でも多くの人の手が必要です。

多くの人が参加することにより、森の間伐がしやすくなります。

 

ぜひ、あなたの力を貸してください。

一緒に森に行きましょう!